こんにちは、ジャッキーです。
旅先で人とどう関わるか、どこまで信用して良いか悩んだ時期がありました。詐欺や犯罪はご遠慮願いたい。けれど警戒しすぎて人との関わりを楽しめないのも嫌。運任せ?それともコイントス??
悩みつつもブルガリアの人々と接するうちに、ひとつの答えに辿り着きました。
この若者、信じる?信じない?

ブルガリア人のジェスチャーに翻弄されやってきたシリストラ。翌日にはウクライナへの出発を控えている、そんなタイミングでの盛大な乗り間違え。
呆然としていると、2人の若者(男女)に声をかけられます。状況を説明すると「私がなんとかしてあげる」と一言。バスステーション内にある唯一開いていた窓口に行き、何やら話をしています。
「あなたはラッキーよ!ソフィアに行く夜行バスがあるみたい。」
良かった、明日の朝にはソフィアに帰れると思った矢先、ブルガリア最終日だったこともありレフを持っておらずユーロで払えるか確認すると「それはダメ」の一点張り。すると、近くにATMがあるから一緒に行こうと誘われます。
ちょっと不安になりつつATMに行きます。すると2人は少し離れたところで立ち止まり、「ほら、あれがATM。私たち、ここで待ってるから。」と。
溢れる感謝を胸に抱きながらも、またしてもポンコツを発揮。クレジットカードの暗証番号を2回間違えてしまいます。大丈夫?の声に、2回暗証番号間違えたと伝えると、「Oh Noooo!!!」と大爆笑。カードが使えなくなったら大変と、バスステーションに戻ります。その間も全員ずっと笑っていて、結構ピンチなはずなのに、なんとも愉快なひと時でした。
窓口の女性に状況を説明してくれ、最終的に女性はため息まじりにユーロでの支払いに応じてくれます。提示された金額も通常の価格でした。わたしがバスのチケットを受け取った事を確認すると、若者2人は去っていきました。
ここで待ちなさい

2人を見送った後、バスステーション周辺を歩いてみようと思い立つも真っ暗で何も見えないので待合室に戻ったその時。不自然に賑やかな若者グループが現れソワソワ。建物の外で大いに騒いでる。寒さも相待って、待合室は何とも居心地の悪い空間に豹変。
「入ってきたらどうしよう」そんな事を考えていると、窓口から女性が出てきて手招きをします。近づくと、事務所内に招き入れてくれました。彼女は英語を理解しない様子だったので、ロシア語で名前と日本人であることを伝えるとニッコリ微笑みました。
暖房が効いていて暖かい事務所。殆ど映っていないブラウン管テレビの画面を眺めていると、賑やかな集団はいなくなっていて、程なくするとソフィア行きのバスが来ました。女性はバスまで着いて来てくれ、運転手に何か伝えると、運転手は「任せろ」と言った感じで「ソフィア、OK」と声を掛けてくれました。
世の中捨てたもんじゃない

声を掛けてくる人がどんな人なのか一瞬で判断できる、そんな方がいたらその特殊能力を伝授して欲しい。
ニュースで見る悲惨な出来事に暗い気持ちになったり憤ったりすることもあるけれど、スポットの当たらない大部分はきっと良いことで溢れている。そう思わせてくれたブルガリアで出会った人たち。
旅先でどこまで人を信じるかは、コイントスではなく自分の感覚を信じる。
曖昧だけど、これがわたしの答えです。
⚠️ 大前提、最低限の防犯意識は決してお忘れなく
ちなみに、シリストラは茨城県桜川市の友好交流都市なんだとか。
おわりー
最後までお読みいただき、ありがとうございました☺︎
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